概要
中学生の女の子である「わたし」は眼鏡をかけているけれど勉強ができるわけでも運動神経がいいわけでもなく、好きな授業は給食くらいで帰宅部で……。でもマンガとか音楽とか動画とかを楽しむ時間はたっぷりあるし、それを少ない友達と喋りあって、まずまずいい感じの中学生活を送っていた。
中学3年生になったある日の夜。
塾帰り、公園にいってコンビニのアイスでも食べようとしていたわたしの前に、隣のクラスの男子があらわれ……。
中学3年生になったある日の夜。
塾帰り、公園にいってコンビニのアイスでも食べようとしていたわたしの前に、隣のクラスの男子があらわれ……。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!本心からあふれてくる思いの丈の量と強さまで読んでほしい
一見、一文が長く書かれているので読みにくさを感じてやめてしまう人がいるかもしれません。ですが、その文章はそのまま、行き場のない気持ちを抱えた中学生の主人公のとりとめもなく広がる思考を引き写したように思われます。方向が定まった後、そんな彼女の本心からあふれてくる思いの丈の量と強さは圧倒的です。
物語が重なりあって動き出したある1日が大きなターニングポイントとなりながら、その日のことに完全に引きずられていかない展開がむしろいいなと思いました。明らかに変わったけど、変わったことに浮わついていない主人公に好感が持てるようで。
こういう青春でも良かったなぁ