人間ってダメなものだけど、そのダメさと同じくらい素晴らしいものなのさ。

だらしない男と、男にとって都合のいい女……、そんな風に見えてしまう人もいるでしょう。「こんな女など、バカな男の持つ都合のいい女の幻想の象徴じゃないか。女をバカにしてる!」と怒る人も、もしかしたらいるのかも知れない。

でも、この作品はそんな事を描いてるんじゃない。
きまぐれな優しさってのがステキなのも人間だし、
ダメな部分があるのも人間だし、
ダメな部分はそれはそれとして、同時に尊い愛を持ってしまうのも人間。

私にはそんな人間賛歌に思えました。
良い物語です。オススメします。