(四)-6(終)
結局全ては翌日に解決した。一時間目が終わった休み時間にムサシ君の方から「昨日のことなんだけどさ……」と私に声をかけてくれたのだ。
私が事情を説明すると、「なんだ、そんなことか。いいっていいって」と照れ笑いしていた。そして「球技大会実行委員、がんばろうな」って笑顔を見せてくれて、彼は自分の席に戻っていった。
こうして、私はムサシ君に感謝の言葉を伝えることができた。まさか、たった一言伝えるだけで、こんなに苦労するとは思わなかった。でも、最後にはちゃんと伝えることができた。本当に良かった。
(了)
ムサシ君は行ってしまった 筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36 @HarunaTsukushi
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