ミリアム

作者 尾八原ジュージ

死を待つアンドロイドの家

  • ★★★ Excellent!!!

ミリアムが作られてから止まるまでに起きた、長い長い物語の内の最後の数日間のお話。
感情を持っているアンドロイドなのに作中で見せる感情は穏やかな物ばかりで、一番強く見せた感情の怒りの時でさえ口調を荒げたり大声を出したりはしません。
きっと、彼女は人の一生と同じ時間を生きている内に人間と同じ様に自らの感情を制御する術と、激しい感情は『疲れる』という事を学んだのでしょう。
数値で感情が見れるアンドロイドですが、感情を制御出来るのならばその数値はただの飾りでしかありません。
彼女が周囲の人間をどう思っていたか。梓に何を残したかったのか。弓絵をどんな感情で見ていたのか。そして、彼女自身の死についてどうしたかったのか。

それは全て、感情を持つアンドロイドのミリアム本人にしか分からない事です。
願わくば、彼女の魂が天に召されます様に。とても素敵なお話でした。

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