もの悲しい音色が明るい響きに変わるまで

行きつけのカフェに流れるのは、学生時代に聴いた印象的なブルーノート。
それは、かつての恋人が弾いてくれた思い出の曲だった。
忘れていた記憶がほどけるとき、今を生きる明子は何を思うのか。

青春の色は十二年の時を経ても、すがすがしい青のまま。
雨上がりの空のように明るく、爽やかな筆致をお楽しみください。

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