いつも通う喫茶店に、流れてきたブルーノート。
「もしかして明子さん、ついこの前グラミー賞を獲った杜若智昭の知り合いだったりします?」
アルバイトの浅葱くんに言われて、明子は思い出す。昔の自分を。思いを馳せる。夢を叶えた今の智昭を。
一つのことが終わったからと言って、無くなるわけじゃない。
逃げて、追いかけられて、後悔して。
それでも別の道を見つけて、これも結構幸せかな、と思った矢先に、
それは時を経て、続きを奏でるかもしれない。
人生何があるか分からない。
二者選択だけじゃないかもしれない。
そんなことを期待させる、キュンキュンな最後の一言、是非読んで!