てぇてぇなんて言葉で、この百合が表せていいものか?

百合とSFというジャンルは優れた作品を生み出し続けているいわば黄金コンビである、と思っているのですが、この作品もその黄金コンビを活かした作品です。

一話一話は短く、百合という軸はありながら、連作短編というわけでもないので、気になった話から読むという楽しみ方も、ちょっとずつ読むという楽しみ方もできると思います。私は頭から一気読みした派ですが。

遺伝子改良、宇宙での戦闘、アンドロイド……などなどSFならではの設定を生かしながら、素晴らしい百合作品が五作も読めるというのはなかなか贅沢な体験です。揶揄されがちな言葉なので、使うのを躊躇してしまいますが、こう言うしかないでしょう。

「てぇてぇ」

と。