あらすじの気軽さに騙された・・・

平安時代を読み終えましたが、描写が時代そのものを現しているかのように荘厳な雰囲気の中で物語が始まります。

この時点で物語の世界観が文章から自然と流れ込みノイズを感じることなく、没頭できる練り込まれた設定に舌をまきました!
恋心というものが主軸になるのですが、恋というか一途な想いでしょうか、ホラーという例えが良いかわかりませんが、その想いを読んだ時に自分の背中に何か冷たいモノが走る感覚を覚えます。

現代編はまだ軽く見た程度ですが、時代を跨いだことを感じさせる軽い描写と気楽な会話、このギャップに作者様の筆力の高さが明確に表れていると感じます!
よくよく読み返してみればまさにあらすじの通りなんですよね。

偏りを感じさせない見事なバランスで描かれた恋物語、みなさんも覗いて見ることをお勧めします!

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