言葉にして「愛してる」を言うだけが、心ではない

飛び降りる寸前に救われた命。「君を描かせてくれ」と願われる先にあるものは、なんと不器用で、でも真っ直ぐで美しい感情なんだろうと思った。
「心を、くれるの」(本文からの引用)の部分が、求めてしまう気持ちの大きさと、それだけ心を砕いてくれているというのが見えていて印象的。


求めてくれること、求めてしまうものの苦しさや切なさの表現がとてもお見事な1作。