美しく、透明な世界観。

先ず、タイトルにもある『箱』というキーワードに興味をそそられます。
お嬢様と執事にとって、それぞれの『箱』がどのように繋がってゆくのか。

一冊の本を開くような扉ページ、美しいお嬢様とちょっぴり怖い?けれど魅力的な執事が織りなす物語に惹き込まれ、ハラハラ・ドキドキしながら読み進めるのがたまりません。

中盤以降は、二人が幼少期から抱えている環境や鬱屈が恋路の邪魔をします。
彼らを大切に思い、支える人たちの協力のもと、二人の恋路はどこに向かうのか?!

怒涛の(?!)クリスマスを前に、ヒロインの結月が執事に放った切ないセリフ……。
そして執事レオの愛情は揺るぎなく、甘く優しい夜へといざなわれて行く。

キャラの心情描写が光る作者様の力量、ジーンと来るセリフの数々。
作者様、素敵な作品を有難うございます!

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