【爆笑完結】緊急速報：宇宙人侵略「各県の状況を伝えよ」

最終話：エイプリルフールを騒がせた宇宙からの侵略

　４月１日１１時１１分。

　それは、某タヌキのなかで、ひっそりと固まっていた。その決意が形として現れたのが、２５分後。最初の１話が公開されたのだ。

　宇宙人の侵略で佐賀が独立した。早々に日本に混乱が起きるのは明らか。その混乱ぶりを志あるカクヨム民たちが集結して、こぞって実況中継をはじめようと呼びかけたのだ。

　もう、笑いが止まらない。

　加速度で笑いが蔓延中。

　久しぶりに大笑いです。皆さま、突然の企画にも関わらず、すばらしい作品で答えてくださって、もうもうもう、大大大感謝です。

　本当にありがとうございました💖

　そして、どうかお読みください。

　それぞれが、それぞれの県の形で、むっちゃ、めっちゃ、めっさ面白い作品ばかりなんです。

　エイプリフールに咲いた衝撃で笑劇の物語たち。

　そもそもは佐賀県への異星人侵略から始まった。

　そこへ、まさかの神奈川県の参戦。佐賀の５倍の人口を誇る横浜市が立ちはだかる。

　影でこっそりと事態収集にうごいた宮城県。

　宇宙人侵略という非常事態に、なぜか神奈川県に対して横浜が怒った。

　神奈川独立を阻止に走った横浜の状況に、関西地方が呼応していたのには、某タヌキ、思わず、パソコンの前でお茶を吹いた。

　兵庫県を中心に、まさかの内戦勃発という危機が訪れている。

　そんな全国の状況に、九州地方もそれぞれ対応を迫られた。

　中でも、最初の侵略地、佐賀では青く染まった人類までも出現。

　海外メルボルンで佐賀に親を持つ娘は心配して、夜も眠れず昼寝したそうだ。申し訳ない。

　が、この非常事態に、人類側も負けてはいない。

　北九州では秘密結社『キタキュウ』が動き、大分ではスーパー銭湯が動いた。

　その後の続報では、どうも宇宙人まで観光客として取り込もうという壮大で、やんちゃな計画が大分で画策されたという。

　人類というものは、どんな状況であれ、ともかく愛だ。愛を叫べば、すべてが丸くおさまる。

　この非常事態のなか、福岡と神奈川の県知事が二人の愛にめざめ、BLか。よもやの知事のBL事件が勃発するのかとカオスになった。

　世界が混乱を極めるなか、すべてを飲み込んで神奈川県相模原だけは、のほほんとしている。

　混乱時に世界がさまざまな形で、それは、たとえば愛、独立、のほほんという状況に陥るという研究結果を学んだ某タヌキは、ここであえてメールを文科省に送ったことを伝えておく。この歴史的教訓を、のちの世の人々に改めて伝えていただきたいという真摯な思いからだ。

　そして、学生たちの朝読書として、宇宙人侵略時の対応に、どの県が最適に動き、どの県がトンチンカンな方向性を目指したか。とくと記憶に留めていただきたい。

　そう……。

　人類の記憶遺産として、１０００年後の後世の人々に残したい。その時には３００年戦っている某タヌキが、まだ戦ってないことを切に願う。

（あのね、アメたぬき、運動音痴なんで、５０m走もできないんで、そいつが３００年も戦ってるなんてないぞ。それを読んだ瞬間、思わずパソコンの前で「Oh、ノー」と叫んでいたアホがいたぞ）

　さて、この混乱は西日本にも、しっかりと蔓延していた。いや、蔓延して欲しくなかったかもしれんが、岡山県では桃太郎が動き、福島県では、新たな宇宙戦争が。

　そして、ついに、山口県萩市では、せ、戦車が動いたぁ〜〜〜！！

　青い目の小学生がプリン食べながら指揮してたぁ！

　大掛かりな戦い、戦略。さまざまな地球規模の動きがあるなか、皆さまは、ふたりの孤独な戦いをした男たちを決して忘れてはいけない。

　緊急事態に千葉から富山まで走る男がいたのだ。どうも、となり駅までは、なんとか辿りついたようだ。

　なぜ、走った。

　いや、何も問うことなかれ。

　それを問いただせば、今日も皇居前でジョギングしている人たち全員に問わねばならぬ。

「君たちは、なぜ、走る」と。

　もう一人、宮城からヒーローとして颯爽とバイクを駆る男は、なぜか宮城国境で足止めされた。

　このふたりの、どうしようもなく無駄な涙なしには語れない戦いに、某タヌキは静かにパソコン前で乾杯のグラスをあげて呟いた。

「君たちの努力はしかと目に焼き付けた」

　その頃、広島ではカープファンたちが球場でどよめいていた。炸裂するヤクザな広島弁。

　まさかの、この混乱に乗じて千葉県知事室では千葉・東京問題解決への影の動きが、こっそりと地下アイドルのごとく起きた。

　これは、「跳んで埼玉」じゃない、「跳んで千葉」！

　事件は現場ではない、映画で起きている。じゃない、知事室で起きている。

　いまか。

　なぜ、いま、東京を叫ぶ。

　そして、最後まで、東京からの声は聞こえて来なかった。

　それにしても、日本の県知事たちよ。

　君たち、案外と使い勝手がよいのだな。と、なぜか納得した一日でもあった。

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　さて、怒涛のエイプリルフールを乗り越えた人類。

　一夜開けて、世はとりあえず、事もなし。

　宇宙は愛と笑いで満ちている。

　長寿と繁栄を！！　byスポ●ク命のアメたぬき。

（今日はスポ●クを知らない者は、おいとくスタイル。昨日の心地よい疲れで、何もしたくないんだ）

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　ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

　心より感謝申し上げます。

　それから、お星さまとレビューをいただいた皆さま。こちらから失礼とは存じますが、心からのお礼を申し上げます。本当に本当にありがとうございました。

　誰も書いてくださらなかったら、どうしよう。悲しいなんて思いながら、その場の勢いで立ち上げた企画。急な無茶振りにも関わらず、多くの方々に対応していただいて、本当に嬉しかったです。

　ぎざさんのコメントにもいただきましたが、気軽にはじめて、皆さまと、わいわい輪になって遊ぶのが心底楽しかったです。

　なんだか、平安時代の歌会合わせみたいな楽しい遊びでした。

　たぶん、当時の貴族たちもこうした遊びを大いに楽しんでいたんじゃないかと、ふと思っていました。

　ともかく、すっごく笑って、お腹が割れそうな１日。

　皆さま、書くのがお早い。

　無雲さんがコメントでおっしゃっていましたが、才能の塊ですよね。

　カクヨム界の筆力、驚くばかりです。

　ことさんがコメントで書いてくださったが、皆さま、ほんと「宝」です。

　そして、そんな素晴らしい方々に出会えたことに、ほっこりすると同時に、とても幸せです。

　そう。エールをあげよう！

　エイプリルフール、最高かよ！

　こんな楽しいエイプリルフール。不詳某タヌキの人生で初めてでした。

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　最後に、肥前ロンズさまに、宇宙人ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人の侵略を想像、きっかけを作ってくださって、その上に快く企画へと送りだしてくださったことに、感謝を心から申し上げたいです。

　ロンさまの私の個人的な超お薦めの作品は、こちらです。

　夫婦の日常を描いた、ほっこりして、泣けて、感動する作品です。ぜひ、お読みくださいませ。

「休日はちょっと遠くに【宮川夫婦のよんどころない事情】」肥前ロンズさま作

　https://kakuyomu.jp/works/1177354054897889299

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　それにしても、最後まで東京都は出てこなかったなぁ。

　なぜだ、なぜなんだ。やっぱ、あそこは日本じゃないのか。東京国なのか。