壮絶にして凄絶

人族の勇者が魔族の王子に転生し、人族側のために魔族への復讐をしていくという内容。

他のレビューにもあるように、魔族として転生した主人公の何気ない日常や合間に挟まれるパロディで笑いを誘いつつ、そうした何気ない魔族の日常の中にある魔族側の人族の扱いによってさらに募らせていく主人公の復讐心や出血量の多い戦闘描写。このユーモラスな部分とダークな部分との温度差がたまらない。

また、主な登場人物を掘り下げる話がどういう人物かしっかり伝わってくる絶妙な長さかつ内容で、人物の行動原理がいい意味で分かりやすい。毎日更新なのでテンポよく話が進む。こういったところが読みやすさに繋がっていると感じる。


もっと伸びろと思わずにはいられないです