変態狂想曲をきけ!!!!

 主人公が自ら書いている官能小説のモデルとしている友人の妹のスマホに、自分の書いている小説が……。

 そんなアカ~~~ンやってもうてるんちゃう的導入から始まる、この小説。

 もう、怒濤の展開です。

 他のレビューされている方も書いてますが、ほんと、登場人物、変態ばっかり!!

 だがそこがいいんです!!

 ちなみに変態と書きましたが、私的には、この変態は俗にいうエロ的変態ではなく、江戸川乱歩の短編集を読むと登場するような、あっち系の変態に似てるかな……と。

 そして、そんな変態と変態が織り成し奏でのは、流れるような変態的な音律。(←なに言ってんだコイツ)

 それは、まさに狂想曲。

 ですが、なにより、安易なシチュエーションや性描写には頼らずに、あくまで展開でどこまでも魅了する凄みがあって、スクロールする指が止まらなくなる文章の上手さと読みやすさがあるのが特徴だと思います。

 とにかく面白くて、おいこれ次どうなってしまうんだ……という、ちょっとした中毒性すら感じさせる、とんでもない作品です。

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