SFが好きで憧れているが今一つ書けない狸
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(176文字)
目で追う短く長い、旅立ち。場所が変わり、出来事があり、導かれて辿り着く。小説元来ある筋道を、これでもかとすんなり飲み込まれ、行く。厚さのある1冊読み終えたような、そんな旅であった。
旅を最後まで見続けるということの面白さ。人の生活を覗くことの後ろめたさと好奇心がやって来るだろう。
タイトルに惹かれて飛び込んだ先の世界は、二人称で語られるどことなくエキゾチックな旅の話。リズミカルな文脈、書き手の想像力が水脈の如く溢れる世界観。短い作品ですが、これぞ言霊を追う醍醐味、これぞ読書の…続きを読む
もっと見る