紡がれていくもの、繋がっていくもの

愛情や友情、
そういうものが確かにこの世界にあるのか、
私にはよくわかりません。

誰か裏切ったり、
憎んだり妬んだり、
好きだと思ってみたり、
そういう存在については確信があります。

それでも、
やはり確固たる愛や友情を信じたい、
そう思うのは人の本性のような気もします。

単なる綺麗事としてではなく、
生きる上で起こりうる試練や、
困難を乗り越えた先で(あるいは手前で?)、
そういうものの存在を確信できるのかもしれません。

誰かによって紡がれてきた愛とかなんとかを、
誰かが未来へ繋げるような、そんな小説だと思いました。