思い出をくれた君に、ありがとう。

 急速に拡大した病によって、主人公の女子高生は思い出がない。もう少しで卒業だというのに、学校で当たり前にやってきたことが、全くできないのだ。
 そんな主人公に、幼馴染の男子高生はある提案をする。一年の初めに、百個の目標を立てるというものだ。難しい目標ではなく、食べたいケーキ完食、などの軽い目標でいいのだという。それならば、と二人で卒業までの五つの目標を立てる。
 自分がしたかったこと、やりたかったこと。二人なら盛り上がれた。
 一つずつ、二人で立てた目標をクリアしていく主人公と幼馴染。
 そして、最後の目標を二人はクリアする。

 卒業間近というセンチメンタルな雰囲気を保ちながら、
 二人の言動に和まされる一作でした。

 是非、御一読下さい。

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