文字情報を糧とする

ぼっちの主人公が出会いを通じて成長する物語。
そのきっかけとなった魔女との出会いが、謎の不老不死伝説も絡めてミステリアスでありながら瑞々しく描かれている。
図書室の魔女との出会いはその時だけかもしれないけど、魔女が与えてくれたことは一生ものだ。新たな本とは、これからも出会うことができる。
成長した後の主人公にとっても、魔女の存在は色褪せずに残っている。
不老不死伝説は単なる都市伝説だけど、嘘ではなかった。
いい出会いがあったことが主人公にとって良き糧になっている。
いい小説との出会いが、読者の心を暖かい気持ちとともに豊かにしてくれる。