溜息の数だって、ちゃんと数えていた。

 友人と入ったカフェには、求人募集の張り紙があった。
 コーヒーとケーキのセットを注文してみると、両方とも絶品だった。コーヒーには豆からこだわり、生クリームは北海道産という。そんな説明をしてくれたのは、店長だった。主人公はこの店長に一目ぼれし、そこで働き始める。
 そんな中、店長と二人で店を閉めようとしていると、出入り口のシャッターが故障し、閉まらなくなった。二人きりの店内という場面で、主人公は喜んでいた。修理業者は事故の渋滞に巻き込まれ、なかなか来ない。店長は帰ってもいいと言ってくれたが、もっと二人きりでいたい主人公は帰らない。
 しかし、スマホをチェックしていた店長から、ある事実を知らされ……。

 詳しく書いていなくても、店の雰囲気や店長の優しさが伝わってきます。
 そこがこの作者様の凄いところです。

 是非、御一読下さい。

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