観測者の憂鬱

　おうち時間、走る、直観、ホラーorミステリー、スマホ……そしてついに示される第６のお題。

　私と読者と仲間たち？　……作者と読者はいても、作家に仲間なんていない。
　作家とは、孤独な生き物だ。
　少なくともアマチュアぼっちには無縁の存在だ――

　だらだらと日々を生きる少女の前に現れる謎の存在その１～６。七福神というより七つの大罪、きっと「怠惰」担当だろう。あるいは憂鬱だが、それもきっと「何もしない」という意味では怠惰なのだ。

　そう、何かと理由をつけて――原稿の完成が締切間近、人付き合いを面倒くさがり、読者の反応に一喜一憂するばかりで成長しない。

　そんなアマチュア作家（自称）エビスキーこと出雲七観はある日、「我々」と邂逅する。
　そのアブダクションは、第７の世界へ繋がる扉となるのか――