読者は彼女らのロマンを、何に置き換えて読むだろうか

舞台設定に準拠した語彙を適度に使用することで、現代と大正との違いを演出する。それは、明治ほど飾り過ぎず、昭和ほど家庭的でもない。

だが、この時代を生きるモダンガール、本作の言葉を用いれば「大正乙女」は、まさに大正ロマンを体現するかのような思いに溢れかえっている。
「大正乙女」にルビが付くことで、題名から発せられるイメージもま変容してゆく。

ロマンを抱き合うのは、友達ではなく、いつの世も仲間とであるようだ。