何気ない一言にも等しく言霊は宿る

どこか昭和的な雰囲気を醸し出す小説家の男の日常。
その何気ない日常は、いつまでも続くものだと、主人公のみならず、読者である私自身までもが勘違いしてしまっていた。

口は禍の元・雄弁は銀、沈黙は金。

短いからこそ無駄がなく、突然の出来事が起きたとき、思わず読みなおしてしまう魔力が確かに働いていると感じた。