このタイトルに、本文の視覚から受ける作品の印象。❌をクリックしてソッコーで閉じてしまいそう。仕事や勉強とか必要に迫られない限り、こういうテの文は読みたくないものね。でもね、試しに音読してみて。できるだけ真面目に淡々と。ニュースとか……そう、時論公論ってあるでしょ、国営放送の。視覚から受ける情報の印象と、耳から入ってくる情報とのギャップがいいでしょ。他の方も書かれていたけれど、これを序文に本編開幕、ってならないか期待がふくらみます。
論文形式であるため、誤解を恐れず言うならば難解にも感じる文言が列挙される。だが、式神に関する概要のみならず、題にあるように新たな利用方法に関する諸案が提示されているなど、独特な目の付け所が魅力としてしっかりと反映されている。設定資料集ではなく、あくまでも論文形式の作品として描かれているのもあって、願わくば、この論文に基づいて実践された世界の物語も読みたいというような、特別な余韻がある。
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