極限下での特殊設定ミステリ(読者への挑戦状つき!)

魔法少女が活躍する世界。閉鎖空間の館に閉じ込められた十三人の魔法少女に、魔王が告げたのは「殺人推理ゲーム」の開始だった。

この、どこにも救いのないようなゲームの設定がとにかく秀逸でおもしろいです。本当にルールのままに少人数しか助からないのか、それとも起死回生の何かが隠されているのか。そして、理不尽な状況下でそれぞれの魔法少女たちがどう立ち回っていくのか。読んでいるうちに展開が気になって仕方なくなります。

読者への挑戦状があるのもうれしいです。伏線はさりげなく、けれどフェアに提示されており、注意深ければきっちり謎を解くことができます(自分はChapter1で盛大に間違えましたが、、)。伏線のほかにミスリードも多数設えてあり、推理が進むにつれてそれらの分岐が一つずつ潰されていくのも楽しかったです。

最後は大団円で迎えられるのか、それとも悲劇的な結末が待っているのか。物語のこれからの行方に目が離せません。

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