見守りたい、わるもののままの彼らを

とても好きなお話です。

三人の悪者がなぜか鉢合わせ、結託して客商売をしようと地道に頑張るところから物語が始まります。

彼らの無知や、一風変わったバックグラウンドから来る言動は面白おかしいのですが、彼らが「悪者」になった経緯もその独特な倫理観や生まれ育ちから来ています。そのため主人公の三人は多種多様な悪者となっていて、ときに価値観も道徳も噛み合わないけれど、この辺りがとても面白いと思いました。

悪の感性も個性も違う悪者が、はたして穏便に商いを続けていけるのか、見守りたいと思います。

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