異なることを愛しいと感じ合える世界は、尊い。

人類が全て雌化した世界。
だがそのなかでも「男」はひっそりと身を隠して生き続けていた。
主人公はその「男」とある日出逢い、互いに興味を持って同じ1日を過ごす……。
今の世界なら、幾らでもありふれた1日の出来事が、主人公の感情溢れでる筆致で描かれます。
その感情の昂りに引き込まれると共に、人間の差異とは何か、多様さとは何かという問いかけが胸に残る物語でした。