なによりもまず、文章がいい。そして、それぞれの人物が本物だと感じた。
杜松の実(ねずのみ)と読みます。 作品を気に入っていただけたら嬉しいです。 私の作品は、基本的に縦組みで読まれることを想定して書いています。 デスクトップ等で…
私は新潟の人間なので雪には馴染みがある方なのですが、自分の街が普段見ない景色に包まれると、何だかワクワクしますよね。話が面白いのはもちろん、言葉のセンスが良いのですぐに読み終えてしまいました。
雪の街とピッタリくる比喩と心理描写、義兄妹の微妙な関係が見事でした。背徳要素だけでなく、仲良くなるキッカケのからあげ粉のエピソードが微笑ましい。ヘンゼルとグレーテルのお菓子の家のようとか、どこか…続きを読む
年末に帰省した主人公、翔太。九州の実家は、珍しく積もった雪に、白く埋もれていた。 滅多に積雪しない地方。ほとんど帰らない実家。顔を合わすのも久しぶりの両親。そして、血のつながらない妹。 い…続きを読む
ラスト数行に驚きの毒がつまっています。とても文学的な筆さばきで描かれる兄と妹の関係。父と母の再婚によって兄妹となったふたり。兄は共働きの両親のために、食事の準備など、妹の世話を引き受けます…続きを読む
もっと見る