概要
触れる、振れる、ブレる、濡れる、そんな風でずるずると。
七海五十鈴と九十九帆那は日に一度はキスをするという契約をかわしている。
唇をかわし、言葉をかわし、その中で生きる。
日々は変わり続けていくというのに、そこだけは変わらずに。
いや、他に変わらないものがあるとするならばそれは。
第三回こむら川小説大賞 の参加作品です。
テーマは「空」です
唇をかわし、言葉をかわし、その中で生きる。
日々は変わり続けていくというのに、そこだけは変わらずに。
いや、他に変わらないものがあるとするならばそれは。
第三回こむら川小説大賞 の参加作品です。
テーマは「空」です
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!執着と妬心による自家中毒みたいな恋
「定期的に口づけを交わす」という契約の元につながる女性ふたりの、日々の生活と恋の物語。
百合です。大学生の女子ふたりの、高校時代から続く関係を描いた恋愛もののお話。主な舞台は演劇部(演劇サークル)で、そこで脚本等や大道具などを請け負う七海五十鈴という女性が、本作の視点保持者であり主人公です。そしてその五十鈴が見つめる対象、九十九帆那はある種の花形、演技が上手くまた男性役の似合ういわゆる『王子様』的存在。この帆那さんがまた誰にも優しく誰の目にも魅力的なようで、なればこそ主人公の中に否応なく生じる煩悶や懊悩を、重くウェットな表現でひたすらに書き綴っていく作品でした。
何はともあれすぐに目を引…続きを読む