背中合わせの君へ

私の名前はマコト。
私には双子のお兄ちゃん“ユウヤ”がいる。
私は、双子のお兄ちゃんにずっと憧れてた。

私達そっくりなのに、お兄ちゃんが高校生になってからアイドルデビューして、どんどんキラキラして行って。

私なんて、こんな性格だから小学生の頃から不登校の引きこもりで、家族ともまともに会話すらしてないのに。　　

でもね、実は引きこもってるけど、お兄ちゃんの事はずっと部屋から動画とかで応援してるの。

『バンッ！』

部屋の扉が開けられた。
そこにはお兄ちゃんが……。

「マコト……！頼む！今日から俺の代わりにアイドルしてくれ！」
「え？……えぇ？！」

それが引きこもりだった私の人生がガラッと変わる正しく『沼』への入口だった……。