おおきなマンドラゴラ

　原題は、たぶん……、おじいさんが◯◯を引っ張る、でも抜けません！　の童話だと思う？

　でも、◯◯がマンドラゴラに置き換わっただけなのに、なぜだろう……、童話がファンタジーに突然変異するのである。あぁ、それなのに、物語のジャンルは、しっかり『童話』のままだ！　著者さまの思惑に、見事に引き摺り込まれてしまいそうだ……。
　◯◯にも『大きな』という形容詞がついていたはずだが、マンドラゴラの形容詞『おおきな』に、読者の皆さまはとうてい抗うことなどできようもない。

　なにが言いたい……かと言えば、まぁ、おもしろい！
　この童話、原題に忠実で、言葉が繰り返されて（そこはご自身で確認をしてほしい）い…続きを読む

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（119文字）

着眼点が面白いのと、やはり、読者を惹きつける文章がとても上手いと思いました。
ツッコミたいところ満載なのです。それなのに、そんな読者に構うことなく、しれっと童話調のお話は続きます。
途中、「説明しよう…」的な大人の表現が入ったり、いつの間にかファンタジーの世界に迷い込んでいたり。
でも、基本的に「お話」なのです。

もう、面白さは、私がこんなところで説明したとて…です。読めば、わかります。読んで下さい。

もう、文句なく面白くて、楽しかったです。
みんなに読んでもらいたいお話しです。
（でも、お子様におススメかと言われると、どうでしょう？）