概要
空が青すぎて、僕の憂鬱は加速した。
第三回こむら川小説大賞参加作品です!
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!壮大なSF世界の中で、手を伸ばせば届くもの
天候が個人の感情に連動するようになった未来、自分だけ常に晴天の男性と、常に土砂降りの中にいる少女が出会うお話。
ショートショート的なアイデアの光る掌編SF、のようでいて、これがなかなかどうして、ものすごく極上のボーイミーツガールをさらりとやってのけている作品です。入り口のとっつきやすさに騙されてはいけない……いや、別に何も騙してはいないんですけど。でも絶対この設定・この分量・この始まり方なら〝こう〟だよねって思うような、そこをきっちりやった上で、さらに予想外のところから殴られたような感じです。なにこれすごい。
個人の感情を反映して決定される天候。まるで映画や舞台の演出を具現化したかのよ…続きを読む