未来編

第0-1話 私、福倉 真世は2091年 現在 70歳なのですが、突然 政府に呼び出されました。

タイトル通りですが、私は 福倉 真世 というペンネームで ひっそり と ゴーストライター の ような ことをして 暮らしています。


「おばあちゃん に なったら 縁側 で お茶🍵 を 飲もうね。 約束 だよ❗️」


中学三年生のとき、そう言ってくれた 親友 は 一昨年 亡くなりました。


親友 は 着物 を 愛していて 椎○ 林○🍎 さん の プロデュース を する。 


という 夢 を 叶えた 知る人ぞ知る 大物 なのですが 目立つ のを 嫌い、 無名 の まま、バイブプレイヤー と して この世を 去りました。


かすみ草 の ような 儚い 散り際 に、私は涙が止まらず 彼女 の 息子さん や 娘さん たち の 前で 沢山たくさん 取り乱してしまいました。


2091年 現在 魂の重さ と、 呼ばれる 4○g の もの が エーテル体 と いう 幽子 物質 で あることが 解明 され、


ホワイト・ホール も 発見されて エネルギー 問題 は ほぼ 解決 されていました。

(アンチマテリアル—反物質 と 呼ばれる 物質 が ホワイト・ホール の 先に あり、 ウラン の 何千万倍もの エネルギー を 放射線を 出すことなく 抽出 することが 出来るのだ そうです)


宇宙人 の 存在 も 公(おおやけ) に なり 月🌖 と 地球🌏 は 月面(げつめん)エレベーター🛗 で 繋がっています。


そして 人々は 希望 すれば 若い 身体 の まま いられる ようにも なりました。


細胞分裂の度に摩耗されるミトコンドリア や DNA(通称ディー・エヌ・エー デオ・○○シ○核酸)の 解析(かいせき) が 進んだからです。


クローン技術 も 身近な ものに なり、


人の 身体 ではなく、 人の 身体 と タンパク質 の 融和性(ゆうわせい) が 近いという 豚🐷 の 胎内 で、 子供👶 を 育てる 技術 も 開発 され、


シェルター や 希ガス(滅多に存在しない、オゾン や ヘリウム や ネオン のことなどを指します) の 錬成術 も 沢山 開発 されました。


心 の 中を 紙に 転写 する 機械 や、

アンドロイド—ヒトや動物型 スマートフォン も 身近になりました🧸


私 は そんな 世の中 が、 あまり 好きではありませんでした。


親友 と、同じように 人 と して 生き


人 と して 死にたい。


そう 思った の です……。


政府 から の 要請 に 出向いて 話 を 聴くと、なんと! タイムマシン🧞‍♀️ が ついに開発 された とのこと。


私 の エーテル体…… 幽子 を 抽出

して 過去 の 母(大往生でした) の 受精卵 に 寄生 させる とのこと。


私は 断りました。


でも……


「亡くなったばかりの あなた の 親友 に また 会いたくは 無いのですか? 」


 と、問われ、私 は 唇 を 噛み締め ました。


「あなた の 書いた 文章 が ノーベル文学賞 に 内定 される そうですよ?

 あなた の 実力 を 積(う)もらせた まま

世を 去って 本当 に 後悔 しないのですか?」


…… 賞も 名誉 も どうでもいい。


でも。


もし、また アンディ🐩に

マロン🌰に

プリッツ🍫に

エイズ猫だった みい🐱 に


母🤱に

父に


大切な人々に


会える と したら?


私は 再三に 渡る 政府 の 要請 に 疲れ果て


もう いいや と 半ば 自棄(やけ)くそ に なって、書類に拇印(ぼいん—指紋判) を してしまいました。


「一つ 注意を。

タイムマシン🧞‍♀️ は、まだ、試作機 なのです。

だから 時間軸 に ずれが 生じる 可能性があります。


あなたは パラレルワールド 🎃 に 到達 する 可能性 が ありますし、 おそらく 記憶 も おぼろげ でしょう。


更に言うなら 貴女 が 望む 1994年 ではなく、1993年…… または 1992年 に 到達 してしまう かも しれない」


私 の 頭 の 中に 一人 の かわいそう な


女の子 の 姿 が 像を 結びます。


私 の 腕 に 消えない 跡を 刻んだ あの子 の 姿。


「憎んで ないんですか? そもそも 何故 その跡 を 消さない の ですか?」


「この 跡 は 今は 私 の 誇り です。 治す 気はない。


それに 私 は あの子 への 憎しみを たきぎ—薪🔥 にして 公務員 に なれたのです


あの子 が 今現在 どうしているか そんなことにも


興味  は 一切 ありません」


政府職員 は 難しい 顔を していました。


「なら、貴女 は 私方 の 立場 も 理解 して 下さる でしょう。


私 の 軽い 頭 なら 何度 でも 下げます から お願い します❗️


タイムマシン試作機🧞‍♀️ エルギガズムスタ号に乗って下さい❗️ お願いします❗️ お願いします❗️」


「……。 少し 考える時間 を 下さい」


私は 時代遅れの万年筆🖋 否、ガラスペン—文学賞を初めてとったときの記念品 を 置いて はあ…… と ため息 を 吐(つ)きました。

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タイムマシンに乗ったら、コロナのない世界線に来てしまったのだが、俺はどうしたら、良いのだろう 福倉 真世 @mayoi_cat

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