爽やかなのに、肌にべたっと付くような点は、まさに海風の如し

高校生活と海での描写がマッチしていて、悩むこと自体も青春のワンシーンであるように感じさせる。

それは決して大人ぶったおままごと的苦悩ではなく、一個の人格としての憂いである。
海の持つ、癒しと畏怖とをしっかり描き出していることで苦悩を深みへといざなっている。
海にある魔力とも言うべき雄大さに、少年少女は苦悩を洗いざらいさらけ出す。

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