この世とあの世の2世界で「花」を介して描かれる美しい物語

 はじめまして
 僭越ながら、感想を述べさせていただきます。

 この世とあの世の2世界において「花」を介して描かれる、美しい物語ですね。
 夏目漱石先生の「夢十夜」の第一夜を思い出しました。

 「会うは別れの始まり」という、人間の宿命を顧みて、もの悲しい気持ちにはなるのですが、同時に、この世にいる時間を、強く生きていこうと感じさせる、メッセージ性の強い作品でした。

 2人の年齢に当たるものを描写していないところも趣向が凝らされていますね。
 老いに関わらず、ある日突然連れていかれてしまうのも、人間というものです。
 
 時々いる、心の貧しい方に、ぜひ読んでいただきたいですね。

 今後も勉強させていただきます。

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