「 糞 」

京野うん子

「 糞 」

 *注意*

 お食事中の方は戻るボタンを押してください。でないと大変なことに…… イーヒッヒッヒ




 放課後、とっくに日は落ち、時代遅れの白熱電球が廊下をぼうっと照らしている。

 そこを歩く人影が一つ。

 長い黒髪をなびかせたその姿は正に可憐。

 更には美麗、清楚、そんな言葉がピッタリの美少女、黒野このはだ。


 委員長の仕事で遅くなってしまった彼女は足早に廊下を歩く。

 委員長である彼女は廊下を走らない。しかし、早く歩く。決して走らず、だが早い。校則を守る女、黒野このはだ。

 彼女は急いでいた。ペットのしいたけに水をあげなければならない。干からびたら死んでしまう、彼女は走らず早歩きで急いでいた。


(干からびた所で干し椎茸になるだけだけど、そういう問題じゃないよねっ)


 だが彼女の体は待ったをかける。下腹部に鈍い痛みを感じた。


(嘘っ? やった! きた! 便意がきた!)


 容姿端麗、品行方正。誰もが憧れる彼女にも悩みはある。

 便秘だ。

 もう一週間も出ていなかった。便が出るかもしれない、急いでいるとは言ってもこのチャンスを逃す事は出来なかった。決して走らず、急いでトイレへと入った。 


(そう言えば、旧校舎の二階の女子トイレって呪われてるとか……まさか、そんなね)


 今入ったのは旧校舎の二階の女子トイレ。一瞬、気味の悪さが脳裏をよぎったが首を軽く振って払いのけた。

 三つ個室がある。しかし、手前と奥の扉には故障中の貼り紙がされており使用できない。仕方なく中央の個室へと入る。

 旧校舎、であるからトイレも古い。水洗ではあるがウォシュレットなどはなく、タンク式の古いものだ。しかし便器なんて用が足せればいい。蓋を開けて腰と下着を下ろした。


(おいで、おいで便ちゃん。一週間ぶりに……キタキタァッ!)


 脱糞した。盛大に。ぶりぶりと。

 一週間溜まったものを全て出しきる。久方ぶりの爽快感に彼女は神に感謝した。


(ありがとう神様)

 

 しかし数秒後、彼女は神を憎む。

 脱糞の後、右方に視線を向け、手を伸ばす。が、そこにはとても受け入れられない光景。


(う、嘘でしょ? そんな、そんな事って……)


 紙がなかった。


 盛大に脱糞した彼女の尻は糞にまみれている。たどり着くは絶望。


「いやあぁぁぁぁぁぁぁっ!」


 まだ夜は始まったばかりだ。

 



 *一日目*



 朝。


「おっはよーみんな!」


 七星こねこは威勢のいい挨拶と共に教室へ入る。

 茶髪のショートカットがトレードマークのクラスのムードメーカーだ。

 今日も朝から元気いっぱいである。

 そんな彼女の元気には秘密がある。

 ケフィアだ。

 質のいい乳酸菌の摂取を毎晩欠かしていない。意識高い系を自認する彼女は若い内から健康に気を使っている。

 食べ物も国産にこだわっている。マカデミアンナッツも国産。パクチーも国産。キウイも国産。

 ケフィアだけはロシア産である。

 意識高い系を自認する彼女だ。ケフィアだけは本場ロシア産、これだけは譲れないのだ。


「おはよう、こねこ。伯父さんの事は残念だったな」


 真っ先に挨拶を返すのは中村尚裕。こねことは小学校から一緒の、いわゆる腐れ縁である。


「あー、まあ大往生だったからね。寂しくはあるけど悲しくはないっていうか」


 こねこの伯父は乳酸菌が足らずに先日、83年の生涯を終えた。その葬儀の為に三日ほど学校を欠席していたのである。

 尚裕のように、高校生の時分で朝一番に弔いの言葉をかけるなんてなかなか出来ない事である。意識高い系を自認するこねこの胸はトゥンクと高鳴った。


(な、何なのよ尚裕のくせに)


 三日会ってないだけなのに何故か尚裕がカッコよく見える。男子三日会わざれば、とは言うが幼馴染みが知らない内に大人っぽくなっている事にドキドキした。

 実は、尚裕がカッコ良くなったのは秘密がある。

 シックスパッドだ。

 彼はひっそりと思いを寄せるこねこに振り向いてもらう為に、三日前からシックスパッドを着用して肉体改造を始めた。

 シックスパッドは決して安い物ではない。

 しかし尚裕が胸に秘めるこねこへの想いも安い物ではない。

 彼女の為にバイトをして頑張った。正直バイトの時間で普通の筋トレをしていればそれで良かったと思うが、そこは高校生だ。シックスパッドのメカメカ感にやられてしまったのだ。


「席は変わってないから」


「あ、うん。ありがと。旧校舎ってやっぱり雰囲気あるね」


 本校舎は先週末より改装工事に入った。代わりに月曜から旧校舎へと学び舎を移している。

 こねこは同級生に遅れる事三日、旧校舎へと本日初めて足を踏み入れたのである。


 木造のその校舎は一言でいうと不気味であった。

 照明は全て白熱電球に白っぽい昔の硝子をはめた木の窓枠。机と椅子は本校舎から持ってきた馴染み深い物であるが、かえってそのギャップが一層不安を掻き立てる。


「幽霊とか出そうだよな」


「え? 尚裕って幽霊とか信じてンの?」


 意識高い系を自認するこねこは非科学的な事は信じていない。


 その時だ。


 唐突に、何の前触れもなく尚裕の体が大きくビクッとなった。

 シックスパッドの誤作動である。

 尚裕は三日前にシックスパッドが届いてからずっと身に付けている。

 本来超回復の為に休ませなければ筋肉は大きくならない。しかしそんな理論は幼馴染みにモテたい一心の男子高校生には屁みたいなものだ。

 そうと知らないこねこは「幽霊」と口にした途端起きた事に大きく驚いた。


「尚裕? 大丈夫?」


「ああ、問題ない。俺の中のダークドラゴンが暴れだしたようだ」


(あ、なんだ。いつもの病気か。紛らわしいわね)


 彼は中二病を患っている。残念ながら治す方法はない。


「七星さん、休んでいた間のプリント」


 黒髪清楚委員長の黒野このはが席についたこねこにプリントを渡す。

 その目は憂いを帯びているように見えた。


「ありがとうこのはちゃん。って、七星さん?」


 いつもなら、こねこちゃん、このはちゃん、と名前で呼び合う仲である。

 おかしい。

 それだけではない。彼女を纏う雰囲気も以前とは変わっている。


「このはちゃん、何かあった? なんか、急に大人っぽくなったような……」


 まるで初経験を済ませてしまったかのような雰囲気。


 こねこが休んだのはたった三日だ。大体、このはには彼氏なんていなかったはずだ。しかも清楚な委員長が、である。こねこには信じられなかった。


 周囲を見ると彼女だけではなかった。クラスの女子の半数近くが大人びた雰囲気を纏っている。


「別に……何でもないわ」


 返事もそこそこにこのはは自席に戻っていく。こねこは心配そうにそれを見送った。

 


 昼休み。

 国産材料にこだわった弁当を食した後、こねこはトイレへと向かった。

 意識高い系を自認する彼女は毎日決まった時間に大便をする。体に習慣づけることで便秘の予防になるのだ。ケフィアと相まって彼女は便秘とは縁遠い人間だった。

 そんな彼女を見つめる複数の視線。

 二階の女子トイレへと入っていくこねこを、このはを始めクラスの女子達が醜悪な笑みを浮かべ見つめている事を本人は知らなかった。


 個室は三つあった。しかし中央以外は故障中らしい。仕方なく中央に入る。


(ふぅ……)


 今日も快調に便が進む。もう少しでスポンッ! と出そうである。

 その時、強烈な違和感を覚えた。

 何か、とんでもない事になっているような感覚。

 取り返しのつかない事をしてしまっている感覚。


(まさか?)


 慌てて右方を目視する。

 

 紙がなかった。


(嘘っ! 引っ込めなきゃ! 引っ込めなきゃ!)


 もう手遅れだ。既に半分ほど、便は尻からこんにちはしている。

 後は投下するだけである。


 ボチャン、と落ちた。

 

 立派だった。

 便の特性上、どこに出しても恥ずかしいが、それでも立派な一本グソであった。


 奇跡が起きた。


 誰でも経験があるだろう。

 あまりにスムーズな一本グソ。

 拭く必要のない一本グソ。

 実際こねこの尻は無傷だ。

 便をしたら絶対に拭かなければならないと主張する人もいるだろうが、意識高い系を自認する彼女である。必要ない事はしなくていいと思える人間だった。尻に糞がついていないのだから拭かなくていいのだ。


(良かった。ありがとうケフィア)


 こねこはこの時以上にケフィアを飲んでいて良かったと思った事はなかった。

 やはり健全な精神は健全な肉体からだと再認識したこねこであった。


 手を洗い、教室へ戻ったこねこ。

 流す事を躊躇うほどの綺麗な一本グソのおかげで彼女の機嫌はすこぶる良かった。 

 写真は撮っておいた。

 思わず鼻歌なんぞが出てしまう。


 そんなこねこの様子が信じられない女子数名。その中から一名、このはが近づいていく。

 このはは突然こねこの肩を掴むと声を荒げ問い詰めた。


「こねこ! 何で? 何で貴女は平気なのよっ!」


「へ? どうしたのこのはちゃん?」


「どうしたもこうしたもないわよっ! 紙が無かったでしょ?」


 般若のような顔であまりの迫力のこのはに意識高い系を自認するこねこもさすがに怯んでしまった。


「知ってたの? だったら紙を補充しておいてくれたらいいの……」


「無駄よっ! いくら補充してもいざ大をすると無くなってしまう、あのトイレは呪われたトイレなんだからっ!」


 そんなトイレあるわけが無い。そう鼻で笑いたかったが、どうも、このはやクラスメイトの表情を見るに伊達や酔狂の類いでは無いようである。だとしても、あまりに突拍子もない言い草にこねこは信じられなかった。

 しかし、府に落ちる事もある。


「そうだとすると、まさか、みんなお尻にうんち……」


「それ以上は言わないでっ!」


 羞恥から顔を真っ赤にするこのはとクラスメイト達。

 そう、彼女らは大人の階段を登ってしまったのだ。

 急に大人びたと思ったら、そういう事だったのだ。

 お尻にうんちをつけて生活をするという事件ヒメゴトを経て、彼女らは大人になったのである。

 

「こねこの事は親友だと思っていたのに……。何でも解り合える関係だと思っていたのに……」


 涙をこぼし、このはは教室を出ていってしまった。


「このはちゃん……」


 この日、このはは早退した。



 *二日目*



「おっはよ」


 挨拶と共に教室へ入る。その声はいささか元気がない。


「おはよう。どうした、元気ないな? 委員長と何かあったのか?」


「ううん、何でもないの。ありがとう、心配してくれて」


 まさかうんちの事を言う訳にもいかない。「私は綺麗な一本グソだったから事なきを得たんだけどー」なんて、実は好きな男の子に言えるはずもない。意識高い系を自認する彼女ならなおさらである。

 それでも、好きな男の子に心配された事がこねこの心に光をさす。少しだけ笑顔を思い出した。


 このはは学校を休んだ。こねことの間に出来た溝がよほどショックだったのだろう。

 尻についたうんちは風呂で洗えば落ちるが、心についたうんちは一生消えないのだ。


 昼休み。

 国産材料で作られた弁当を食したが、トイレに行く気にはならなかった。

 呪われたトイレなど信じている訳ではないし、一応意識高い系を自認する彼女だから、ポーチにポケットティッシュも準備している。それでもトイレから距離を置きたかった。

 それに、このはの言葉がショックだったのか、体調の変化も感じていた。

 昨晩食べたものも良くなかったかもしれない。なんか、変わった色の変わった味の食べ物だった。母に聞くと「鯖のみそ」と返ってきた。味噌煮、ではなく鯖のみそ。何それ? と追及したが母はうふふと笑うだけだった。


 放課後、日は落ち、窓の外は暗い。部活で遅くなってしまった彼女は教室に鞄を取りに来た。

 そして下腹部に鈍痛。


(なんでよぉっ! もうちょっと頑張りなさいよ私のお腹!)


 我慢は無理であった。意識高い系を自認する彼女は昨日の一本グソを称え、寝る前にいつもは一本のケフィアを三本飲んでしまった。いっぱい飲めば更に効果が出るだろうと安直に考えてしまった。

 だが、過剰な乳酸菌の摂取は下痢のもとだ。昼休みは鳴りを潜めていたが、ここに来て牙を剥き出しにしてこねこに襲い掛かった。


(しょうがない、トイレ!)


 階下に降りる余裕はない。こねこはトイレへ入った。旧校舎2階の呪われたトイレへ。

 勿論そのまま入る事はしない。意識高い系を自認する彼女だ、予備品のロッカーを開けて紙を探す。


(無いっ! 紙が無いっ!)


 紙の類は無かった。軽く絶望するが便意は待ってくれない。ロッカーを諦めて故障中の個室のドアノブに手をかける。

 が、空回りするばかりで開く様子がない。

 

(何で開かないのよっ!)


 ガチャガチャとドアノブを回すが開かない。

 ガチャガチャ。ガチャガチャ。ガチャガチャガチャ。

 空回る音がむなしく響く。

 ガチャガチャ。ガチャガチャ。

 手前の個室も奥の個室も開かなかった。

 便意は限界。ポーチの中を確認する。ポケットティッシュの存在を確認すると一つ頷いて、中央のドアを開けた。


 予想はしていたが、やはり中央の個室に紙は無かった。今日の便意からすると大変な糞になる。昨日のような奇跡は期待してはいけない。しかし、今の彼女にはポケットティッシュがある。大丈夫、そう言い聞かせ下着を下ろした。


 下着を下ろすが早いか、便が勢いよく投下されていく。下痢気味であった。これは確実に尻についている。


(ふぅ…ケフィアは素晴らしいものよ。でも扱い方には気を付けなくちゃ)


 下痢にはなったがケフィアのせいではない。意識高い系を自認する彼女は自らの過ちを素直に受け入れられる人間である。


(さて、と。ティッシュティッシュ。備えあれば憂い無しってね)


 ポーチからポケットティッシュを取り出す。しかし、その中身は少し固い。パリパリと音がする。

 表面は茶色く、そして荒々しかった。

 そう、中身はティッシュではない。

 紙ヤスリになっていたのである。


「何でよぉ! さっき見た時は確かにティッシュだったのに!」


 広い意味で言えば紙とも言えなくもない。一瞬これで拭いてやろうかと思うこねこ。その粗い目で肛門は荒れるだろう。切れるだろう。だとしても背に腹は変えられない。

 しかし、お嫁には行けなくなる。

 作者としても勘弁して欲しい。ホラーなんぞを書いているが血みどろのスプラッタは苦手なのだ。こうして文字に書いてるだけで気分が沈んでしまうほどだ。これはいけない、そうだ、楽しい事を考えよう。明日も仕事だ! 明後日も仕事! 今日は嫁と娘が実家に帰ってるからメシがないぞ! 財布には200円! ヤッター!


「もう……何なのよ……本当に呪われてるなんて。グスッ」


 糞が拭けても大量出血で下着が汚れては何の意味もない。そっと紙ヤスリをポーチに戻した。

 どうやら本当にこのトイレは呪われているようだ。もうこねこも疑ってはいなかった。


 旧校舎二階の女子トイレは絶対に紙がないトイレなのだ。


 すすり泣くこねこ。


「ごめんね尚裕。私先に行くね……このはちゃん、すぐそっち側に行くから」


 意識高い系を自認する彼女も、すっかり精神をやられていた。その目に宿るは諦念。諦めて下着をはこうとした、その時である。


「こねこ? こねこか? どうした、何があった?」


 壁の向こうからこねこに呼び掛ける尚裕の声。男子トイレにいるようである。

 尚裕はシックスパッドをずっと着けていた為に直腹筋が疲労してしまい、大便を我慢する事が出来ない体になってしまっていた。


「尚裕! 助けて! 紙が無いの!」


 助かった。私のヒーローはやっぱり尚裕だったんだ、そう惚れ直すこねこ。

 あの時も守ってくれた。

 小学校の頃の話だ。

 いきものがかりだったこねこ。だが、クラスで飼っていたしいたけに水をやるのを忘れて干からびさせてしまったのだ。

 これをクラスメイトは激しく糾弾。こねこは泣いてしまった。

 それを尚裕が救ったのだ。

 干し椎茸を水で戻し、その出汁たっぷりの戻し水で見事なお吸い物を作って振る舞ったのである。

 その時から、こねこは尚裕の事が好きなのだ。


「紙を持ってそっちに行けって事か?」


「うん! 紙がないの! お願い尚裕!」


 そのお願い自体恥ずかしいが、今のこねこはなりふりを構ってはいられない。


「すまないが、それは出来ない」


「え? 何で?」


「男子は女子トイレに入る事は出来ない」


 きっぱりといい放つ尚裕。

 その顔に迷いはない。

 その通りであるが状況が状況だ、倫理など無視して来て欲しいが、それが尚裕という男なのだ。

 こねこが想いを寄せる、尚裕という男なのである。


「バカァ……でも、そんな真面目な尚裕が……私は……」


「待った。そこからは俺に言わせてほしい。俺はお前が好きだ」


「尚裕、嘘」


 お互い尻に糞をつけたまま、長年の想いを伝え合う。


「嘘じゃない。だから、俺はお前の全てを受け入れるよ。例えお尻にうんちがついてたって……」


(トゥンク…)


 こねこの胸は高鳴る。

 うんちがついていても構わない。そんなプロポーズ、されてみたい。


「それに一人じゃ行かせない」


「え? どういう事?」


「俺も拭かない!」


(トゥンク……)


 ドキドキが止まらない。なんてかっこいいの尚裕。こねこはもうメロメロだった。


「こねこ、出口で待ってる」


「う、うん。わかった」 

 



 ジャー。水洗の音。

 尚裕が出口で待っているとこねこは涙を流しながらトイレから出てきた。


「尚裕、ごめんね。私、汚れちゃった……」


「大丈夫、俺も一緒だ。こねこを愛してる!」


 強く、強くこねこの華奢な体を抱きしめる尚裕。

 その手は暖かく、優しかった。


「尚裕。私も愛してる」


 こねこも尚裕の想いに応えるように、抱き返すのだった。



 *一週間後*


 旧校舎の教室ではこねこと尚裕、それにこのはが笑い合っていた。三人の間に壁はない。彼らは真の意味で仲間なのだ。


 こねこと尚裕は無事に付き合う事になった。

 これと同じくして、こねこが男子の間で「大人っぽくなった、女らしさが増した。ひょっとしたら尚裕と一線を越えたのでは?」なんて憶測が飛び交ったが、真相は本人達と、読者様が知るばかりである。



    ー完ー

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「 糞 」 京野うん子 @kyouno-unko

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