大げさな表現や、大きな出来事を慎重に排除しているように感じる。日常の中で香るレモンのように、人生のきっかけや大事なものは、さりげなく存在するのだ。そんな当たり前で愛おしい事実を思い出させてくれる掌編。
毛ガニが好きな道産子ですが、流れ着いた京都で小説を書いております。
何気ない日常が突然変わる。いつも隣にいた人が遠くに行ってしまう。届く郵便に、期待に胸膨らませる乙女心。そして、やっと欲しい言葉がレモンと共に。とても緻密で繊細な物語でした!最後は心がフワ…続きを読む
隣の家の庭からレモンの香りが漂ってくると、冬の到来を実感する。幼なじみ。歳がたつにつれ、段々と会わなくなる。突然、彼から告げられる事実……。切ない感情うまいです。素敵なラスト…続きを読む
はじめての接吻は檸檬の味と昔からいいます。この頃はいちごの味という感想もあるみたいですが、檸檬のなんとも瑞々しく、さわやかでちょっぴりにがいあの味わいに勝るものはないとおもいます。そうしてはじめ…続きを読む
あんなに仲良しだったのに、成長するごとに深まる溝。男女が仲良くしていると冷やかされるから。そう言う理由で疎遠。でもある日、晴天……いや、曇天の霹靂。幼馴染に対する思い。その心理描写がとて…続きを読む
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