香る思い出

あんなに仲良しだったのに、成長するごとに深まる溝。
男女が仲良くしていると冷やかされるから。
そう言う理由で疎遠。

でもある日、晴天……いや、曇天の霹靂。

幼馴染に対する思い。その心理描写がとても細やかで、主人公の気持ちに寄り添って読むことが出来ました。
だからこそ、突然の出来事やラストの結末に一喜一憂しました。

凍えるような寒さの中でも、レモンは香ります。なにせレモンの旬は冬。どれだけ冷え切って周りの草花が枯れ果てても、その実を成すのですから。

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