衝撃的過ぎるファースト・コンタクト。


 地球に迫りくる小惑星。

 レーザー照射によって軌道修正がなされ、防衛は成功したように思われた。

 しかし、事態は想定外な方向へと進んでいく。

 なんとその小惑星から「通信」があったというのだ。

 そしてその声は、我々にとっても馴染み深いある生き物のものにそっくりで――



 迫るタイムリミット。しくじれば地球滅亡。

 二転三転する状況、新たな事実が読むものを圧倒する。

 ここまで聞くと何という骨太なSFだろうと思われるだろうが、

 本作には小難しい言葉や理論は登場せず、明かされる真相に関して、まっすぐ衝撃を受けることが出来る親切設計になっている。

 とはいえ、なんというファースト・コンタクトだろう。