第7話 煙草
死刑囚は独り冷たいベッドに横たわり、仲間から取り上げた煙草をくゆらせた。
少しずつ窓から夜の帳が、闇が入り込んできた。
気持ちの高ぶりが少しずつ収まる。
闇の広がりとともに、僧侶がしきりに唱える
しかしそんな死刑囚の心の営みは、結局のところ徒労に終わる。
死という現実の壁は、容赦なく死刑囚を追い込んでいく。
しかしまた、どうして俺はあの二人を殺したんだ? 実のところ、俺にも分からない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます