第9話 格好

知りたくもねえことをべらべらと話しやがる。


もう、どうでもいいんだよ。

いつ式を挙げようが、どこで披露宴をやろうが知ったこったじゃねえ! 


馬鹿野郎が余計なことを耳に入れやがるから、怒鳴りこまねえと格好がつかなくなっちまって。

気が付いた時には、二人を殺してたぜ。


大体、なんで止めねえんだよ。

ひとこと言ってくれれば、やめたよ。

誰も俺を止めやしねえ。

どころか、やいのやいのと囃しやがって。


おかしいじゃねえか、まったく。

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