僕の願いごと

異種族が当たり前になった世界で、悪魔と人間が喋る。その内容は些細なものであっても、どこかあたたかい。
なんでも願いを叶えてあげよう。そう言われて何を願うだろうか。
願ったのは本当に些細なもの。けれど彼らにとってはきっと、それがかけがえのないものであったのだろうと思う。
始まりから、終わりまで。
その些細な願いと距離感のまま。死人のような顔が本当に終わる時になっても。
とにかく何も言わずに最後まで読んで欲しいのだ。そうすればきっとこの作品は読んだ人の心の中に何かを残してくれる。
隣人にすら優しさを忘れそうな現実に、その優しさを問う。
ぜひご一読ください。

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