ひりひりするような世界で

まず会話がすごくおもしろかったです。作られた会話という感じがまったくしませんでした。いきいきと、という表現は適切かはわかりませんが、キャラクターたちが物語の中で躍動しています。

物語は残酷に進んでいきます。切ないシーンの連続で心がひりひりと揺れ動きます。こういう感情になるのは久しぶりでした。この陰鬱な雰囲気を支えているのが作者様の文章力、単語の選択能力でしょう。物語の雰囲気を壊さず、支える技術の高さは圧巻です。

本当に楽しく読ませていただきました。
素敵なお話です。

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