その機械は、人の愛で動いている。温かな血の流れが愛の感情を呼び覚ます。

強い絆で結ばれていた、主と守り人。
瀕死の重傷を負い、機械の心臓を得て生きながらえた守り人・朔弥は、命の代わりに感情を失ってしまいます。

何としても朔弥の命を繋ぎ止めたい主の感情が、ひとつひとつ、ギュウッと深く胸に沁みます。
人形のようになってしまった大切な人を見ながら繰り返す、やむことのない葛藤。
そのうちに、二人の間に変化が訪れます。

二人の心の触れ合いが胸に迫ります。
最後まで、人の心の温かさを教えてくれる、素晴らしい短編です。

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