荒れ狂う波と消波ブロックは、少年の日常世界と違う世界との境界線だった

犬を散歩させていた高校生男子が、消波ブロックの上にたたずむひとりの女性と出会う。
彼女のことが頭から離れず、少年は台風の中、もう一度海に向かって走り出す…。

不思議な女性と思春期少年の心理に、波の躍動が絡み合う抒情的な作品です。
読後、多くの想像・解釈をかき立てられるような短編です。

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