類い稀な絵の才能を持つ我が子に、父親は嫉妬し、怖れを抱く。父と子、戦争と平和といった矛盾した要素がからみ合い、ある絵によって決定的な破局が訪れる。もの悲しいけど、救いも存在していて不思議な読後感でした。
フロリダ生まれ浅草育ちです。おっさん。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(213文字)
力強く繊細な描写で紡がれる、すれ違う父と子の…切なくてほんのり怖い物語。幻想的でありながら現実的な奥行きも感じられ、静かに、ゆっくりと、物語の中に潜っていくことができます。不思議な感覚に浸れる…続きを読む
うまくいかない父と子の関係。子どもは感情の表現が下手で父親に想いが伝わりにくい。そこで父から与えられた手帳に、絵を描くことで伝えようとするが――当時の日本社会の有様、家庭での生活の様子、時代…続きを読む
子供にしか見えない世界とは使い古されたアイディアだけど、しかし、とても巧妙に仕立て直されたと思います。面白いです。前半は展開が読めず、途中からジワジワ恐怖が来て、そのまま恐怖で終わるかと思ったら最…続きを読む
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