父と子のすれ違い――子は絵で想いを表現しようとする

うまくいかない父と子の関係。
子どもは感情の表現が下手で父親に想いが伝わりにくい。
そこで父から与えられた手帳に、絵を描くことで伝えようとするが――

当時の日本社会の有様、家庭での生活の様子、時代を生きている人たちの価値観がていねいに描かれています。
物語はせつない内容ですが、価値観の違いや人との接し方などを考えさせられました。

細かな描写からは登場人物たちの心の動きが伝わり、映像を見ているかのように鮮明に浮かぶ作品です。

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