前原と朝凪の二人の関係だけじゃない物語

前原真樹には友達があまりいなかった。そんな彼のクラスには「クラスでナンバーワンの美少女」天海夕に対して、「クラスで二番目に可愛い女の子」朝凪海がいる。海こそ、前原の友達になってくれた女の子だった。タイトルから、前原と朝凪の二人の関係が延々と描かれると思っていたら、朝凪とナンバーワンの天海の関係が丁寧に描かれるのが面白い。104話目で、前原と朝凪は友だちから恋人になる。二人の関係は友だちにとどまらず、前原の父親との関係も、前原は父と会わないという形に落ち着く訳だが。二人が恋人になってからのストーリーの方が友だちでいる頃よりも、長い感じ。なので、「友だちになった」という友だち関係が中心に見えるタイトルとは、ちょっと異なる展開になっている感じがする。そして、後半になると物語は、前原・朝凪・天海・新田・関の五人の友情にも移っていく。必ずしも、前原と朝凪の二人の関係だけに話がいかないのが、印象的。そして、最新話での前原を抱きしめた天海の行動。これから先の展開が楽しみだな。

その他のおすすめレビュー

@greengreenteaさんの他のおすすめレビュー24