変わらぬ日々に退屈しきっている名前も見た目も平凡すぎる高校生、「佐藤太郎」。物語開始七行くらいでその悩みから解放され見知らぬ異世界に飛ばされた彼は、よくある異世界転移モノの主人公になれたのだと大喜び。これから剣や魔法を習得したり、あれやこれやの大冒険がはじまるのだと胸躍らせた瞬間――『処罰します』。
――なんと彼が訪れた世界、『システムエラー』が満載の高難易度(?)ワールドだったのです。
ステータスの出し方さえわかりません。アイテムの所持欄はバグッており品名が読めない状態。しかも理不尽すぎるチュートリアル。ここで彼は死んでもある地点から復活できると学びますが、そうはいっても気軽に死にすぎる。途中から達観してる部分さえあります笑 いや実際痛いでしょうが、そこまで深刻に描写されないのでサクサクとリロードできるのが読者はありがたいところ。
途中で出会うヒロインのシャロールちゃんがとても可愛く、やがて適当に異世界を満喫しようとしていた佐藤くんの生きる目標になっていきます。彼女は彼女で常人とは少し違った悩みを抱いていて、魔物好きな身としてはとても優しい物語に心がほっこりしました。レベル上げのために魔物を殺しまくることに疑問を抱いている方にはぜひ読んで頂きたい作品です。
二人のスキルも面白い。一見役に立たなさそうなハズレスキルのようでいて、その可能性は無限大。チートも使い方次第なんですね。シャロールちゃんのスキルが毎回とっても可愛くて癒されます♡
何か切羽詰まった使命を課されているわけでもないユルめな勇者「佐藤」くんの異世界ライフは基本的にのんびりなので、肩肘張らずに読みたい方にはとってもおすすめ。二人と一緒に「今日は何しようか」って考えるのが楽しくなってきます。それでも小さな(時に大きな)事件の中で、二人の距離は着実に近づいていき……。
バグだらけの世界でまさに『トライ&エラー』を繰り返す佐藤くん。でものんびり屋の主人公、ラストではちゃんと魅せてくれますよ。
あなたがRPGの最後に見たい光景を思い描きながら、二人の冒険を一緒に楽しみましょう♪
所謂転移ものだと思って読み進めるといい意味で裏切られると思います。
序盤では自分の置かれている状況が飲み込めず、毎度毎度すぐに死にまくっている主人公の佐藤。
彼のスキルのバグの謎が解き明かされた後は、彼とヒロインの猫耳の女の子シャロールとのやりとりにクローズアップされます。
お話は毎話が佐藤の目覚め〜就寝までのリズムで繰り返されるのですが、その毎日の繰り返しの中で少しずつ育まれるピュアオブピュアな佐藤とシャロールの愛情がこのお話の見どころだと思います。モンスター討伐などの色々なイベントを通じてゆっくりゆっくりと形になっていく二人の気持ち…そのもだもだが読む側をかなり焦らしますがそれが良さでもありますね。
ほっこり優しい気持ちになれるファンタジーです。
掲題の通りなんですけれど、主人公の佐藤が選択肢を間違えたり判断を間違えたりすると死亡し(当たり前だけど)、また死ぬ前からリスタートする……という流れ。その度にやり直しをする……という話なのですが。
某アニメ化作品みたいに死ぬことへのプレッシャーだとか責任だとか躊躇いだとか「何で死んだ? 攻撃?」みたいな駆け引きとかそういうのは一切なく、何なら「しゃーない。死んだろ。なーに。次がある次がある」くらいの感じでコロッと逝くので本当にライトというか……。
軽い靴って履いたり持ったりした時感動するでしょ? ああいう軽さ。
でもそういう軽さだけじゃなく、「ヒロインに何度裏切られても信じようとする心の広さ」だとか、「何があってもヒロインを愛し抜く気持ちの強さ」みたいなのも散りばめられていて、ただ軽いだけの話じゃないのが魅力。
一昔前のゲームブックみたいな小説……というと聞こえは悪いかもしれないけど、本当にそれくらいの小気味よい軽さで流れていくストーリー。
会話や文章もテンポがよくて(やっぱり軽くて)章立ても細かく、そもそものストーリーが「死んでもやり直す」という「ぶつ切り系」なので隙間時間に軽く読んで仕事や勉強で中断して、また電車の中とかで読んで……何てことができてさっくり読める。
それでいて、飽きの来ない展開。
カクヨム初心者諸君! まずはこういうのから始めてはいかが?
ゲームをやっていて、この世界に入りたいなと思ったことは一度や二度ではないはず。この物語は、そんな読者の思いを満たしてくれる作品です。
昨今流行りの異世界転生ものと違うのは、この─ システムエラー ─界が完全にゲームとして確立されているところです。
まず、チュートリアルで主人公の佐藤は何回も死にます。選択肢をミスると即ゲームオーバー。でも、この作品の面白いところは、何回死んでも佐藤の記憶は継続している所。「あ、この選択肢だと佐藤は死ぬのか。じゃあ次はこうしてみよう」というように、読者はゲームのプレーヤーとして佐藤と一緒に物語を体験していくことができるのです。
また、最初のスキルが「なし」だったり、アイテムがバグって読めなかったり、謎が散りばめられているのも好奇心をそそられます。
文章は、実際のゲームの様に会話中心で進んでいくので、隙間時間にサクッと読めるのも魅力。また、ヒロインの猫獣人、シャロールちゃんがとても可愛くて、彼女のお色気シーンが見たくてガンガン読み進めてしまいます(ここも少しゲームっぽいですね)
佐藤になりきってシャロールちゃんと冒険を続け、最後のエンディングまでぜひ見てほしい、そんな素敵な作品です。
文面が淡々としていて、主人公の佐藤君も、すっごい小ざっぱりしていて、ゲーム世界の、命の軽さみたいなのと絶妙にマッチして、独特の世界観が構築されている、ちょっと一味違う異世界移転系。
とにかく、佐藤君は死ぬ。
佐藤君に残機的な概念はなく、本人にはどうにもできない理由で、軽くさくさく死んじゃう。チート?何それ?みたいな。
何度死んでも、オートセーブの地点に戻るから、もう一度のリスタートができ、一度体験したことを回避する事に佐藤君は頭を捻りまくるのですが、それに全く悲壮感もなく、恐怖心的なものもなく、なんとも軽い。
だからこそ読める。もしこれが、死の恐怖を超リアルに描き、苦悩しまくる主人公だったら3回目ぐらいのリスタートで読んでる方が挫けそうなんだけど、良くも悪くも、ゲームっぽさ。
「あっ、選択肢を間違えたっぽいやり直そうリセット!」……みたいな事を、ゲームでは皆やった事があると思うのですが、それぐらいのライト感。佐藤君は、ゲーム世界の住人になってる、っていうのがこう言う部分でもわかる。
そして困ったのが、このゲーム、なんかバグってる……?
アイテム欄なんて文字化けしてるしで。
こんな波乱万丈な異世界移転系、かつてあっただろうか。
テンプレのようでテンプレ感なし。クリアすれば、元の世界に戻れるのかもわからないけど、暗さはない。
ヒロインのシャロールちゃんが可愛く、途中からラブコメ度が加速していきます。
全体的に台詞シーンが多めで、気軽に楽しめる物語です。
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異世界ファンタジー長編作品を最新話まで追いかけたことは、おそらく片手で数えるほど。にも関わらず、読み始めて数日で最新話まで追いつけきました。
良い意味で敷居が低く、気軽に読めます。シンプルなストーリーなので空いた時間にサクっと読めました。この「気軽さ」がいかにすごいことなのか、WEB小説をたくさん読まれる貴方なら分かるはず……!
途中から、小説を読んでいるというよりノベルRPGを主人公と共にプレイしているような気分になります。
セリフを一文で「」区切っているからなのか、そういったギミックも素晴らしい。
最後、このゲームをどうクリアするのか。
このセカイの管理者の目的とは何なのか。
ご一読あれ!
ゲーム世界ならではの展開に翻弄されるちょっと気弱そうな主役の男の子が、どうにか適応しながら(笑)、成長していく物語です。
文章もとても読みやすく、どんどん読み進められます。
途中からは猫耳があるヒロインの女の子シャロールちゃんとの馴れ初めも始まり、面白楽しいラブコメのような展開にもなっていきます。
主役の佐藤君が話が進むたびにかなり心身共に成長をしていき、男らしさが増していくところも好きな一つです。
そして序盤から謎に包まれていた彼の能力もどんどん明らかになり、シャロールちゃんの特殊な能力もこの物語に大きく関わっていきます。
完結まで話数は多いですが、一つの物語の文字数が少ないので、一気読みも出来るのではと思います。
また作者さまが英語がお得意のようで、英語の勉強にもなるな、と個人的には思いました!
そしてなんと紙媒体での製本もされ販売もされていますので、紙でも読めちゃうかも!!詳しくは彼のツイッターまで(笑)