なぞる

何かに直接触れるより、その周りをなぞる時の方が、その何かを強く実感してしまうことがある。

もういない彼女が、そして彼女への想いがはっきりと見えた。彼女の姿の描写すらないのに。

こういうことが、小説の力だと思う。


大きなクマでも買って帰ろうかな。