毎日が変わった、すべてに色が着いたから。

真っ白な病室から、真っ白な村へ。
肺を病んだ彼の日常は、何処に行ってもカラフルさに欠けていた。
一方の彼女もまた、ふわふわと定まらない。哀しみに浮いている。
そんな世界を変えるのは恋。色恋だ。

故に、とても甘酸っぱい。甘酸っぱいお話でした、御馳走様でした。

さて、情けないことに、最初タイトルが読めなかった。
『ていしょく』だ。発色ないしは変色を伴う化学反応のことを『呈色反応』と云う。
あとは言わなくていいよね?