テーマは「死」とありますが、「死」を語りながら同時に「生」の根幹である「食事」も物語の重要な要素として描かれていて、そのものすごい技量の高さに度肝を抜かされました。文章も淀みのない綺麗な文体でスラスラ読めてしまいます。読了後は重い気持ちになるかと思えば、そうではなくて、清々しくてご飯をお腹いっぱい食べられそうな気がします。余談ですが、佐倉島こみかんさんのお名前が私の故郷の特産のフルーツと同じ名前ですので、かねてより気になる作者さんでした。だから方言もたぶん分かる気がする。
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